「終わりなき夜の果て(下)」読了。
ちょりース。
サガンでふ。
今日は買い物に行ったが何も買えずにコーヒー飲んで帰って来ました(爆)
これ、結構よくあるんだよね。
基本的にガッツリ気に入らないと買えないタチで。
大概が一目惚れが多いのだ。
またどこかに買い物に出掛けよう…。
さて。
それでは先日必死こいて探した和泉桂さんの「終わりなき夜の果て(下)」読了。
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終わりなき夜の果て(下) |
(あらすじ)
上海でひっそりと遼一郎と暮していた国貴。
しかし、偶然にも道貴に見つかってしまい…。
清澗寺家シリーズ第1部最終話の下巻。
好きなCPのお話から読む、という方もいらっしゃるかもしれませんが、時系列的には前から順に読んでいくのがベストかと。
「暁闇」だけは別ですけど。
それまでの3作は順に時間が進んでいて、それぞれはその前の作品の余韻を含んでいます。
「終わりなき夜の果て」(後編)
先にCDを聞いているので話の流れはわかっているのですが。
やはりそこは文字だと入ってくる情報量も多く、CDでは細かい部分でカットされているところとかもあって(細かい流れには関係のない部分で)そういう詳細な部分が知れて良かったです。
個人的に気に入ってるのが国貴と遼一郎が清澗寺家から抜け出す時の風呂場に繋がる通路。
CDではカットされていた部分ですが、この通路が出来た理由とかがなんともらしくて。
それで作ってしまうのだから、さすがというかなんというか。
メインは国貴と遼一郎の絆の物語でもあるんですが、これはやはり清澗寺家の家族(+恋人たち)の絆の物語でもありました。
やっぱり好きなのは国貴と和貴の兄弟のシーン。
それまでのそれぞれに抱えていた思いを氷解させる時間になってて。
それでも、どんな時でも深沢だけは独占欲万歳なところがあって『NON歓迎』で。
ホント、深沢ったら…。
「せつなさは愛の妙薬」
クラウディオ×道貴
国貴たちを見送った後、アメリカにやってきた2人のお話。
この2人に関してはなんというかいつでもどこでも平和にイチャラブで暮らしているイメージがあったので。
というか道貴があまり悩んでいるイメージがなかったので、今回のお話で将来のこととかいろいろ悩んでいることに、誰しも平坦には進まないものだなぁと思いました。
年が離れているせいで早く釣り合う立派な大人になりたいと思う部分があって。
普段の道貴ならきっと簡単に相談したり話し合ったりできるような話題でも強がってしまう部分があって。
それが逆にお互いに不信を抱くに至って。
4年近く一緒に暮らしていて喧嘩もしなかったくらいの関係に亀裂が入って。
それでも、それぞれが本当に信じている部分はちゃんとあって。
素直になればいいだけの部分があって。
弱さを認められるのもまた大人で。
最後はやっぱり甘々。
というか、クラウディオのセリフはどれもこれもがフツーに聞いたら「ヒーッ!!」と思うほどに気障ったらしい甘やかな言葉ばかりで。
さっすがイタリア人☆と思わざるを得ません。
当然のように脳内には諏訪部ボイスが付き纏います(笑)
それをすんなり受け止められる道貴もまたスゴイなぁと思ってしまったり。
あと、この物語では時代背景として世界恐慌が盛り込まれてます。
なんか歴史の授業で習った事件?とか出てくると現実味が帯びてくるというか。
ホントに清澗寺家ってあったんじゃないだろうか、なんて錯覚しそうになりますね(笑)
「幸福な朝」
遼一郎×国貴
道貴たちが新天地へと旅立つのをひっそりと見送った後のお話。
とりあえず、国貴がかわいくなってます!
あの厳格な国貴はどこに(笑)
徐々にシリーズが進むにつれて、というか「終わりなき~」後編あたりから遼一郎に対して、傍目に見てもかわいい部分が増えてきたような気はしていたのですが。
今回のラストの遼一郎が「我慢します」と言った後の答えがかわいくて困りました。
なんだ、我慢しなくていいんだ!(笑)
素直に欲しい時に欲しいと言えるのはなんだかいいことだぁと思いました。
「暁闇」
貴久と嵯峨野のお話。
これスゴイ好きです。
というか、貴久と嵯峨野の関係性が好きなんだと思う。
この2人の間に流れる独特の空気感。
身体を繋ぐことはなかったにしても、友情とかそんなものでは片付けられないもっと深い情のような絆のような。
ある意味、それぞれが「唯一」で「つがい」であったのだろうと思える部分が多くて。
嵯峨野の方がそうであろうことはこれまでのお話の中でも感じられる部分はあったのですが、今回のお話では貴久の中にもそう感じられる部分があって。
はっきりとした言葉では全く語られないけれど「特別」であるのは確かなんだろうな、と。
駆け引きめいた言葉の中に織り交ぜられる真実のような言葉がステキ。
プラトニックなもので構わないので、この2人のこれまでのお話をじっくりと読んでみたいと思わせられました。
和貴さんCPの次に好きなのは、この貴久と嵯峨野だと気付きました。
またこの2人のお話を読めるといいなぁ…。
そうそう。
「せつなさ~」では第2部に繋がるともいえる鞠子の兆しに道貴が気付いてたようです。
アニメイト特典は「終わりなき夜の果て」前後編の表紙を合わせたカラーポストカードSS。
ポストカードサイズなので非常に短いSSなのですが。
その表紙絵からの連想と思われるような一人掛けの緑の椅子にまつわるSS。
深沢と和貴、遼一郎と国貴。
それぞれによって一人掛けの椅子との対し方が違うのが印象的。
深沢はそうだよなぁ…(笑)
そして、こんな短いSSなのに和貴さんがかわいいvv
じゃ!
naraku235
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