はたのじ(兄)。「COLD FEVER」
ちょりース。
サガンでふ。
今日は予定を変更してひっきー。
1日中ヲタヲタしていましたよ。
遅れを取り戻すべくちょっとやった。
まだ追いつけてないけども。
でも、なんとかなるかも?
先はまだまだ長い。
浮気すんな、自分!!(笑)
それでは、本日の一品。
やっぱりこの作品好きです。
イタイけど。
「COLD FEVER」原作:木原音瀬
高久透:羽多野渉 藤島啓志:野島裕史
楠田正彦:杉山大 木下聡子:恒松あゆみ
(あらすじ)
目覚めたら、自分の知らない部屋だった。
鏡に映る自分に似た男が、実は自分で。
知らない間に6年の月日が流れていて―――。
(感想)
シリーズラストは記憶の戻った透編。
つまりは記憶のなかった6年分の記憶をなくした透編。
というわけで、最初っから透の雰囲気が今までのものとはかなり違う。
乱暴者というか荒くれ者というかキレやすい今時の若者というか…。
その透が自分の中ではあり得ないはずの藤島と暮して来たことを知り。
6年間の2人の間にあったことを知り。
どうしようもない衝動で藤島に暴力を働いたり。
個人的には暴力シーンはもっとしんどく感じるかと思ったのですが、文章で読んだ時よりもはマシだったかも。
というか、この暴力よりも藤島母のやりようの方が音的にはアタシには応えました。
あっちの方が狂気じみてるからかしら?
物語は透が6年間のことを知ったことで大きく動き、更にその中での透の心境の変化というか揺れによって大きく動く。
過去に裏切られたから、もう信じない。
信じて、裏切られたくない。
そういう想いが乱暴な行動を引き起こしてしまうのに。
それでも、少しも厭わないような藤島に自分でもどうしようもない衝動を感じて。
うまく制御できない気持ちは暴走し傷付けたりもするけれど。
それで、透が傷付いていないわけでもなくて。
うまくいかない自分に苛立ちを覚えたり。
そういうところが、この3作目でどうしても透を好きになってしまう要因かな、と。
散々なことをしてきたのに、最後には咆哮をあげて縋るような透がとても愛しく感じられてなりません。
一方の藤島はひたすら堪える日々。
虐げられて蔑まれても自分から透のそばを離れるつもりはなく。
ただただ堪える姿が過去への深い後悔からの償いで。
透への想いの深さで。
とにかく、その深さがスゴイと思った。
6年間の透との想い出を踏み躙られて、無体なことをされて「何も感じない」と言いもするのに。
どうしても、透と離れられない藤島がとても好きです。
音として印象に残っているのは6年間の出来事を知った透と藤島が対峙するシーンでしょうか。
文章で読んだ時もなんとなくひっかかっていた「ぎゃあ」というセリフ。
それ相応のことをされているのですから、そんな悲鳴も上がろうものなのですが。
音になってもやっぱりしっかり「ぎゃあ」で。
いや、迫力的には音になった方が切迫詰まった感というか悲痛感みたいなのが漂ってましたが。
男の人がこんな悲鳴を上げるなんてよっぽどなんだろうな。
個人的には羽多野くんのこういった乱暴な感じの声を聞くの初めてで。
すごくハマってて、これまでの透も含めそれぞれの透の演じ分けがとても素晴らしかった。
同じ透でもその時の性格によってまるで雰囲気は違うし。
今回も元の本来の透ではあるけれども、最初のただ藤島に対する幼い頃の恨みのような感情しか持っていなかったような透と、ラストの方のそれでも本当はまだ藤島のことは信じたいと思っているし大切にしたいと想っているような透とではまるで違うし。
透の臆病さとか、苦悩とかそういうも表現されててステキでした。
裕史さんの藤島は今回はなんというか耐え忍ぶシーンが多くて。
6年間のことを何も覚えていない透の言う何気ない一言に平然を装いながらも息を詰めたりしてるシーンとか。
抑えたトーンの中に滲む藤島の想いとか。
特に好きなのは透とやるのに、透の目を覆うシーン。
とにかく切ない!
あとは電話で話すシーンの優しいトーンとか。
藤島の無心の愛というか無償の愛というか。
そういうのが滲むシーンも好き。
ブックレット「未来の…」
2人が海に行った日の夜のお話。
短いのにホント胸がしめつけられる。
透の苦悩が痛々しくて愛しい。
このお話って男同士が抱き合ったりするものではあるけれど、果たしてBLなのかしら?と考えると違うような気もしたりして。
そんな簡単お手軽な感じではないというか、もっと深い人間のドロドロと醜い部分とかも含めた情の物語のような気がして。
木原さんにしか描けない世界だろうなーと思いました。
アタシは、もともとCD化の際にキャストを見て欲しいと思い、原作にも手を出した口なのですが。
原作もすごく好きでしたし、このCDもその原作の世界観を壊すことなくとても丁寧に作られていて良い作品に出会えてよかったなぁと心から思います。
ま、内容が内容ですから、読者(聴者)は選ぶとは思いますが。
じゃ!
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