「COLD LIGHT」読了。
ちょりース。
サガンです。
寒ッ!
超寒いじゃないですか。
とりあえず、パジャマを冬物にしました。
部屋にラグをひきました。
ひざ掛けとミニ湯たんぽを用意しました。
蛍光色だった電球を赤色灯に変えました。
…ちょっとはマシになったかな?
もう、これは、本格的に引きこもりそう!!
そんなこんなで、昨日に引き続き少し前に読了したのは木原音瀬さんの「COLD LIGHT」
3部作の第2部。
(あらすじ)
記憶を失くした透に好きだと言われた藤島。
同じように想う気持ちはあるけれど、藤島は頑なに受け入れようとはしない。
それはかつての藤島と透の関係に起因していて…。
(感想)
第2部は藤島視点で語られます。
ここで記憶を失くす以前のことが明かされていくのですが、これがなんというか…まぁちょっとイタイ感じというか。
藤島の母親というのが血筋にこだわる人で。
それ故に血への執着がひどくていろいろと普通なら考えられないようなことをしてしまったり。
そんな母親に箱入りのように育てられた藤島は母親の人形のようである時までは自分と母親の関係が異常であることにも気付かづにいて。
母親と父親の関係も歪んだものでしかなくて。
それが原因で透がやってくることになる。
母親も異常だけど父親もある意味異常だと思う。
そんなことのために連れて来られた透が可哀想。
何もかも母親の言いなりで過ごしてきた藤島が初めて自分の意志で動こうと思ったのが透のことで。
けれど、結果的に母親への畏怖が消えなかった藤島は透を救えなくて。
その時のことがひどく藤島には引っ掛かっていて。
現在まで連なるそれ以降、どんなにひどい仕打ちを受けても藤島だけは透を見捨てないで支えていくことになったのだろうなぁ。
その頃のことを藤島は透にも打ち明け、その上で藤島は透との新しい関係を築いていく。
恋人としての甘い時間の流れが描かれれば描かれるほど、次には訪れるであろう記憶が戻った時のことがひどくおそろしく感じたり。
記憶の戻らないままに6年という月日が流れたことにも驚いた。
フツーのBL作品ならあっさり記憶って戻るのに、そういうところもリアリティがあるというか…。
書き下ろしの2人の話がまた甘くて甘くて。
薔薇の褥に薔薇のお風呂。
透、どんだけロマンティスト!
やさしくて一生懸命な透は記憶のない透。
そう思えば、やっぱり甘いほどに不安も募る…。
『同窓会』シリーズの方も同時進行で。
今回は初詣のお話。
相変わらず、黒川が無器用でかわいい。
物言いとかもちょっとおどおどしてて。
でも、すごく谷口のことが好きなのは伝わってきて。
なんだかほっこりする感じでした。
じゃ!
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