お疲れサマー。+「欲望と純潔のオマージュ」読了。
ちょりース。
奈落筆頭サガンでふ(爆)
昨日はお疲れ様でしたー。
というわけでインテってきましたん。
なのに、1冊しか買ってないなんて自分スバラスー!!
いや、いくらでも買う本はあったんだけども、いろいろ考えるところあって買わずに帰ってきました。
で、終わってから日本橋カオスコースでめぐるめぐる。
探してた本があったんだが高くてびっくり。
うへー、なんでだー。
もう定価で探そうかなぁ…。
欲しいCDも思い出したのでまた探そう。
そして、探しに行かねば。
とりあえず、家にある本を読み進めよう。
そうしよう。
今日1冊読み終えました。
土曜日に買った本。
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2009年8月発売文庫【ペーパー付★】欲望と純潔のオマージュ |
いやー、これ面白かったス。
というか面白そうだから買ったんですけどね。
若き天才彫刻家・カレル×大学の学生課職員・八幡蒼史
プラハからやってきたカレルは新しい下宿先を探すために訪れた学生課で職員の蒼史と出会う。
カレルの求める物件を紹介し、更に工房を提供することになった蒼史とカレルは次第に惹かれ合い恋におちる。
留学期間限定での恋。
そう最初から思っていた蒼史に、カレルは「プラハに来ないか」と告げ、2人は一緒に行く約束を交わすのだが…。
確かに愛しあっていたはずなのに、蒼史は最後の最後でどうしてもついていくことができなくて。
彼のおいたちが、環境がそうさせてしまって。
蒼史は自ら、別れの決断をすることになるんだけども。
それが、その後のカレルに昏い影を落とすことになって。
最後の旅にプラハでカレルの作品を見た蒼史に衝撃を与える。
自分と一緒にいた頃のカレルが作るような作品ではなかったから。
会いたくないような会えたらいいような。
そんなプラハへの旅はカレルに見つかったことで償いの旅に代わる。
『病気になってよかった』
おかしな言い分だが、確かに蒼史の場合、病気になってよかった、と言えなくもないのだろう。
それが死の予感のある病気であればあるほど。
末期の可能性も拭えないほど。
そうでもなければ、全てが終わった後でもきっと蒼史はカレルのところへ行くほどの気力を見せることはなかっただろうし。
結果的に、それは危険なことに違いないのだけれど。
最後に見たい、会いたいと思うのがカレルだったのなら、蒼史はその想いを遂げることが出来て本望だろう。
ただ、そこでもカレルに全てを打ち明けてしまえば彼に負担を与え、もしかしたらまた「別離」を繰り返すことになるかもしれない。
そう思うから、自分の気持ちは変わらずとも封印したまま。
ただ、償いのために。
彼の役に立つために、そこにいるのだというように存在する。
全てを打ち明けないから気持ちは噛み合わない。
噛み合わなくていいのだ、と蒼史は思っているところもあって。
それがとても切ない。
体調をおしてまで必死にカレルのモデルを務め、自分のかわりに残そうとするような姿勢がいじらしい。
石膏をかけられて思わず本音を吐露してしまうほどに意識も朦朧として。
カレルが不審を抱き調べなければわからなかった真実。
カレルがその真実に一緒に立ち向かってくれる人物でよかったと思う。
蒼史の意志を汲み取って形に残してから手術に送り出せるような人物でよかったと思う。
「甘美なる誓い」
手術を終え、リハビリをし、カレルの元の戻る。
カレルが欲しているのは自分の「造形」だけなのでは、と蒼史は淋しく思うが…。
遺書と湯呑みのくだりにどれほど蒼史がカレルのことを想っていたのか思い知らされた。
滅びゆくものと生まれいづるもの。
死と再生。
最終的に蒼史は手術を受けて生き延びるけれども。
それでも、病気で失ったものも多くて。
これからも失っていくかもしれなくて。
それでも。
それも含めて、丸ごと全部受け止めると言ったカレルは素敵☆
蒼史の母親の盲執がちょっとコワかったです。
無事(?)、しがらみから抜け出して蒼史が幸せになれてよかった。
というわけで、読了したので今は昨日見てた例の本を読んでまーす。
感想はまた今度。
じゃ!
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コメント
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さち子は上官に夢中です。私は私で読む本があるので、今は仲良くやってます。(馬鹿ども)
やあ筆頭!(ただし奈落)
日曜日はお疲れ様でしたー!いや、土曜日からお疲れ様でしたー!本当、色々とつき合わせてごめんねえ。有り難うございました。
今後も変わりなくヨロシク☆(殴)
本の感想は‥ここで書くとまだ読んでない方もおられるので、別途メールにて近日中に送りますわ~。ククク。
ではではー。
投稿: R子 | 2009年8月24日 (月) 23時57分